本屋さんに行くと、まず目に入るのは、ずらーーーっと並んだファッション雑誌。どこの本屋さんを見てもファッション雑誌は一番目立つところにあるので、きっと主力商品なのだと思います。そんなファッション雑誌といえば「付録」ですよね?現在出版されている9割が付録付きとのこと、その豪華さに驚きしかありません。
ファッション雑誌の付録が豪華すぎる
ファッション雑誌では当たり前となった付録、「付録がなければファッション雑誌ではない」境地にまで発展し、今や各出版社は付録の豪華さを競うレベルにまで発展しています。
私的には「付録がメインで、雑誌そのものが付録なんじゃないの?」って感じますが…昔、流行した「ビックリマンチョコ」化してますよね(古)
実際の付録ってどんなもの?
では最近の女性ファッション雑誌の付録をご紹介。
■ steady (AGバイアクアガールの籠バッグ)
ガーリー系ブランドの夏にぴったりな籠バッグです。
■ sweet (SNIDELとのコラボ コスメパレット)
SNIDELとのコラボじゃなくても豪華すぎる2段パレット!
このように有名ブランドとのコラボ商品、いわゆる「ここでしか買えない」という貴重さと、雑誌自体の価値が 1,000円前後と異常なほど安いこともあり、売れ行きは好調とのことです。
ヤフオクやメルカリを覗くと「付録」がいっぱい出品され、入札件数も非常に多く、それなりの価値で落札されていることからみても付録人気がうかがえます。
付録の火付け役は[宝島社]
宝島社は、2002年に開催されたサッカーワールドカップ時に発売した[smart]という雑誌に、サッカーボール柄のビーチボールを付録として付けたところ、なんとこれが大ヒット!その後ファッション誌にヘアゴムや小さなポーチを付け販売し部数は伸び、読者から「ポーチよりもバッグが欲しい!」との声で、今では「バッグ」を付録としてつけることが部数を伸ばす秘訣だそうです。
豪華すぎる付録で赤字にならないのはなぜ?
雑誌を販売する理由は当然、利益を上げること!では「あんなに豪華すぎる付録をつけて赤字にならないの?」と疑問に思いませんか?そのカラクリは部数。付録ありとなしでは売れる部数が桁外れに違うそうで、コストをかけてでも付録を付けて販売したほうが良いとの結論なのです。
それにしても「豪華すぎる付録だけにコストかけ過ぎでしょ!」って言いたくなってしまいますが、このコストもかなりおさえられるそうです。
豪華付録があっても雑誌の価格が上がらない訳とは?
ブランドとのコラボ系付録は、いかにも高そうなイメージがあります。ですが、付録つき雑誌の販売部数は、10〜20万部にもなるので発注する量も莫大です。
アパレルが、一つの商品に対し10〜20万個の発注を一度に出すことはありません。あのユニクロでさえ、一度に10万着の発注はないそうで、最近ではワークマンが大量発注でコストダウンに成功していますが、それでも5万着くらいでしょうか。
しかも、付録は大きさやカラーバリエーションの違いごとに揃える必要がありません。アパレルメーカーであれば、お客様の広いニーズに応えるために、同じ商品であっても色々なバリエーションを揃える必要がありますよね。そうすると必然的にコスト高になるのです。
ファッション雑誌の付録は、単一商品を何十万個という桁外れな発注でコストはかなり抑えることが可能となるのですね。
日本人はオマケが大好き
「雑誌も読めて、物も手に入る」という、お得感が日本人には魅力的に映るのです。
これ、外国人なら「付録はいらないから、その分、値引きしてよ!」となるそうで、
日本人は特殊なのかもしれませんね。