健康志向の高まりから肉食を避けるベジタリアンや、更に卵や乳製品も摂取しないヴィーガンというスタイルを取り入れる人々が海外を中心に増加傾向にあります。日本では、まだまだヴィーガン志向の方は少ないとは思いますが、美容や健康のために肉食を避ける方も多いそうです。それでも、美味しい焼肉を目の当たりにしたら食べたくなっちゃいますよね?そんなジレンマを抱えている方に朗報です!なんと世界初の「焼肉用フェイクミート」が美味しいと話題です。
世界初!焼肉用代替肉「ネクスト焼肉」
代替肉とは、お肉よりもコストが安く将来的に訪れるであろう食糧難に向けた準備として研究が進んでいる分野です。代替肉は主に「大豆」を使ったものが多く、これから紹介する「ネクスト焼肉」という商品も大豆を原料として作られています。この「ネクスト焼肉」は単なる代替肉ではなく"焼肉専用"に開発され注目を集め、売れ行きも好調とのこと。
ネクストミーツ株式会社 会社概要
- 所在地: 東京都渋谷区恵比寿南1-16-13-3F
- 設立: 2020年6月
- 代表者: 代表取締役社長 佐々木英之
- 事業内容: 代替肉の開発、代替肉を使用した商品の企画・製造、通販事業・関連メディア運営
代替肉で地球の未来をつくる
地球環境の悪化と人口爆発による食糧危機への対策として我々ができることは、食肉を減らすということ。ネクストミーツ株式会社は、地球の未来をより良くするため「代替肉・植物肉・人工肉」に着目し、その研究開発を行なっています。
引用元: ネクストミーツ株式会社
会社としての設立が2020年6月と起業したばかりにもかかわらずネット販売開始したところ、たった2ヶ月目で売り上げ200万円を超える盛況ぶりを発揮しています!
ネクスト焼肉が売れる理由とは?
大豆を原料とする代替肉は、どうしても挽肉みたいな歯応えのない食感になってしまうという欠点があります。ボソボソと柔らかすぎる食感は肉肉しさを感じられないのです。
そこでネクストミーツ(株)の佐々木社長は「あの歯応えじゃないと肉じゃない!」と本物の食感を追求しネクスト焼肉を開発することに。
味も食感もリアルに再現!
この「ネクスト焼肉」食べてみると、食感は柔らかいお肉といった感じ。お肉の脂っぽさも表現されています。"焼肉用"に特化したことでリアルな味、食感、焼いた時のビジュアルを再現!下味は付いていますが焼肉のタレをかけて食べると焼肉そのもの!
カルビ&ハラミをラインナップ!それぞれの違いを表現
焼肉用代替肉は"カルビとハラミ"の2種類。食感を似せるために…
- カルビは荒削りの大豆を使用
- ハラミは粉末状の大豆を使用
さらに、熱で膨らむ小麦粉(つなぎ用)は敢えて使わず圧縮加減と熱を調整して成型することで繊維食感を再現。
優れた栄養価バランス
ネクスト焼肉は、一般的な焼肉と比較すると脂質は半分!タンパク質は2倍とヘルシーでアスリートフードとしても受け入れられています。
◾️ハラミ1.0の原材料と栄養成分
原材料:大豆加工品(大豆(国産))、調味液(醤油、砂糖、米発酵調味料、酵母エキス、りんご、醸造酢、にんにく、食塩、ごま油、豆板醤、コショウ)、食用なたね油、(一部に小麦、大豆、りんご、ごまを含む)
栄養成分表示(100g当たり):エネルギー 348kcal タンパク質 33.7g 脂質 11.2g 炭水化物 28.2g◾️カルビ1.0の原材料と栄養成分
原材料:大豆加工品(国内製造)、調味液(醤油、砂糖、米発酵調味料、酵母エキス、りんご、醸造酢、にんにく、食塩、ごま油、豆板醤、コショウ)、食用なたね油、(一部に小麦、大豆、りんご、ごまを含む)
栄養成分表示(100g当たり):エネルギー 266kcal タンパク質 33.0g 脂質 2.9g 炭水化物 32.6g引用元: ネクストミーツ株式会社
開始後2ヶ月で5000セットの大ヒット!
カルビとハラミの「NEXT焼肉セット」をネット販売したところ、開始後2ヶ月で5000セットを記録する大ヒットに!現在(2020年10月時点)は、各メディアで取り上げられたことで生産が追いつかない状況で、注文はできますが届くまでに時間がかかるようです。
地球が抱える食糧問題
肉食は健康上の面だけではなく、生産する側も大変でコストだけではなく環境にも影響してしまいます。例えば、お肉を生産するために家畜を育てます。その家畜を育てる過程で二酸化炭素を排出し、広大な土地を必要とし、水をたくさん使用し、穀物は人間が直接食べる量の20倍必要とされています。今後の食糧難という課題に対し、人工が増えるデメリットよりも、肉食化することのほうが穀物の消費量が増えるデメリットは非常に大きな問題でもあるのです。
さいごに
今後は菜食店などの飲食店、コンビニ、スーパーへの展開を目指しているそうなので、焼き肉屋さんで「ネクスト焼肉」を食べる機会もそう遠くないはずです。
植物性タンパク質はフードテック革命の柱です。単純に「おいしいから」「健康に良さそうだから」という主観ではなく、今後来るであろう食糧難への救世主として代替肉のパイオニアになる存在だと感じています。