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地域最安値を公言するスーパー「オーケー」がコストコよりも優れている点とは

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神奈川県を中心に店舗展開しているディスカウントスーパー、オーケー(OK)をご存知でしょうか?とにかく安くて高品質な商品を購入できると話題のスーパーマーケットです。その高品質と低価格を実現する秘訣に迫ります!

 

 

 

オーケー(OK)ってどんな会社?

  • 会社名: オーケー株式会社
  • 本社: 神奈川県横浜市西区みなとみらい6-3-6
  • 創業: 1958年
  • 事業内容: ディスカウントセンター、ディスカウントスーパーマーケットの経営
  • 資本金: 28億6882万円
  • 代表取締役社長: 二宮 涼太郎

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首都圏1都3県を中心に110店舗以上を展開する、食品スーパー。「高品質・Everyday Low Price」をモットーとしているディスカウントスーパーマーケットです。

 

31期増収増益を続けるオーケー

1988年に売上が約200億円から、31期連続で増収増益を記録し続け、2018年には、なんと年間売上3,600億円を達成しました!

 

【2018年度 スーパーマーケット顧客満足度調査】

  1. オーケー
  2. コストコ
  3. ヤオコー

この調査では8年連続1位を達成!

※ 公益財団法人 日本生産性本部 サービス産業生産性協議会調べ

とにかく安い!地域最安値を徹底

バナナが一房 89円! おにぎりが一個 49円! 缶ジュース(350cc)が一本 35円!

とにかく店内に陳列されている商品が安いのです。オーケーでは「地域最安値」をモットーにしているため、あらゆる努力を惜しみません。

 

「競合店対抗値下」

だから、オーケーで買って損をすることはないのです。

「万一、他店より高い商品がございましたら、お知らせください。値下げします」のポスターを掲げ、ナショナルブランド商品について、1986年以来地域一番の安値を目指しています。競合店の売値を調査し、オーケーの価格が競合店の価格(特売品・目玉品を含む)より高い場合、私たちは、「 競合店に対抗して値下げしました」のPOPを付け、値下げして販売しております。

 引用元: オーケー 株式会社

 

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この取り組み…執念を感じますが実際にどのような基準で、どうやって競合店の調査をしていると思いますか?気になりますよね。

 

❶ 近隣の競合店のチラシを毎日チェック。

❷ 近隣競合店(半径1km圏内)へ毎日、価格調査へ出向き、安い商品をチェック。競合店舗内でメモは厳禁。商品名と価格とJANコード下3桁を暗記し、お店を出てから暗記していた商品、価格、コードをメモする。

 

❶、❷を確認後、オーケーよりも競合店が安いのであれば…

熱烈なオーケーファンのお客様に『オーケーで買って損をしたなぁー』と言われないための措置で、競合店の本体売価(税抜)と同額になるよう当店の本体価格を値下げしています。食料品について実施しております『3/103割引』はこの計算に含めさせていただいております。だから、オーケーで買って損をすることはないのです。

引用元: オーケー 株式会社

売り場では、「価格を競合店に対して値下げしました」値札を表示しています。

 

 

 仕入れ交渉もシビア

一般的なスーパーマーケットは品揃えを優先するところオーケーでは、色々なメーカーの商品を、ずらーっと揃えることにこだわらず、決まったメーカーだけを並べることが多く、この品揃えにこだわらないスタイルは、メーカーへの大量発注にあります。集中してたくさん仕入れる、そのかわりに低価格で仕入れる。この徹底ぶりが安さの秘訣となっています。

バイヤーのメーカーへの交渉手段にも抜かりがなく、「売れる商品を大量に仕入れるから安くして」だけでは値下げにも限界がありますが、更に「仕入れ値を下げる交渉条件として、ライバル会社の陳列スペースを減らし、御社(交渉相手メーカー)の商品スペースを増やす」提案もプラスしているので、高品質なものを低価格で販売できるのです。

 

大人気のお弁当!安さの秘訣は開発現場にあり

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一番人気の「ロースカツ重」は、なんと 299円(税抜き)!!

他にも、サバの塩焼き 229円(税抜き)、のっけ鮭弁当 198円(税抜き)

安心、安全の品質を維持しつつ低価格を実現!しかも美味しい!オーケーの売りでもあり、お客様から絶大な支持を得る「お惣菜」の開発はオーケー独自の工夫があります。

 

オーケーでのテストキッチンでは…

  • 日本食研
  • 味の素
  • ニチレイ
  • 中央化学(容器メーカー)

なんと、メーカーさんと一緒に商品開発に挑みます。メーカーは自社の商品を売り込み、凌ぎを削り商品開発。販売価格を先に決定してから、内容をメーカー担当者と共に、原価計算も1g単位で調整するため、極限まで良い商品を提供できる環境を実現しています。

 

 デメリットでさえPOPで表示する正直者

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なんと「買わないで下さい」アピールをしてしまうという、商売人としてあり得ない行動にみえますが、お客様に現状を知ってもらうため…「お客様第一目線」で販売することで、お客様からの信頼を得る「オネストカード」という仕組み作りが好評です。

 

新商品は本部長が、ぶった切る!

月に一度の「新商品会議」では、各バイヤーがプレゼン形式で新商品候補を提案。最終的に生鮮であれば、生鮮本部長が全て試食し、その場で判断。価格、売り方を指示提案し採用となります。

新商品会議はメーカーにとってもチャンスであり、自社商品が採用されれば毎月数百万円の売上げが見込めるため、バイヤーへの提案も多く、より良い商品が集まってくるのですが、本部長の厳しい判断で約半分の提案は却下されているとのこと。その理由は、高品質と味、そして低価格が実現するものだけを採用しているためでもあります。

 

オーケーの運営コストダウンは工夫と信頼

 小売業にとって大切なことは、商品の仕入れ値をいかにして下げ、自社の利益を上げつつ、お客様に、いかにして良品を安く提供できるかが重要ですが、他にもコストダウンできるところは存在します。オーケーでは、無駄を省くイメージよりも、お客様に協力して頂くコストダウンを実現しているのです。

 

ショッピングカートはコインロッカーと同じ仕組みでコストダウン

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使用済みカート放置防止のため、多くの店舗で100円硬貨預託式のカートを採用し、利用する際に、100円を入れロックを解除して使う。100円硬貨はカート返却時に返却されるシステム。これにより、カートを片付ける人件費かかりません。

 

レジ袋、ドライアイスは有料、しかも高い

  • レジ袋(大): 6円/1枚
  • ドライアイス: 25〜30円

レジ袋が一枚6円って、意外に高い気もしますが、やはり無駄なものはなるべく利用しないに限るということですね。エコバッグ持参が当たり前の世の中になれば、環境に優しく且つ無駄をなくす手助けにもなります。

※ ちなみに、氷やダンボールは無料です。

 

オーケークラブ

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【オーケークラブ入会特典】

食料品(酒類を除く)が、本体価格×3/103(3%相当額)割引

  • 入会金・年会費無料
  • 会員カード発行費用200円

サービスカウンターで郵便番号のみ伝えるだけで発行されます。

個人情報は必要ないので安心!

 

さいごに

顧客満足度の高い理由は、常にお客様目線に立ち、常に努力を惜しまず、常に正直であることがわかります。ただ安いだけではなく信頼を武器に今後も発展を遂げるであろう[オーケー]今後の店舗展開も気になります。