TBSドラマ「グランメゾン東京」で木村拓哉さんが使っていた包丁をフジテレビ「所JAPAN」にて紹介していました。さらに現在も木村拓哉さんが実際に愛用している包丁も特集していたのでシェアしてみます。
「グランメゾン東京」で使われた包丁は高村刃物製作所で作られていた
日本有数の刃物の産地である福井県越前市に構える「高村刃物製作所」は、創業から75年「よい材料、よい鍛造、熱処理、よい研ぎ」を信念に掲げ、現在3代目である三兄弟が営む刃物専門の製作所です。
高村刃物製作所で作られる包丁は「グランメゾン東京」料理監修を努めたフレンチの名店「カンテサンス」岸田周三オーナーシェフや、イタリア料理の先駆者であり予約の取れないイタリア料理店としても有名な「ラ・ベットラ」落合努オーナーシェフなど、数々の有名レストランシェフも愛用する包丁です。
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グランメゾン東京で使われた包丁は非売品
グランメゾン東京で使われた包丁は、表面にフッ素樹脂加工が施されており、真ん中の鋼はすごく硬い鋼で「より薄く、より強く」を実現させるため、8〜9年に渡り現在も研究段階ということで残念ながら非売品。今後ブラッシュアップを重ね、世に出せる形になれば販売するとのことです。
「グランメゾン東京」の料理監修を努めた岸田シェフの希望で、まだ研究段階であった包丁を使用することになったそうです。
木村拓哉さん愛用のダマスカス包丁とは
ドラマ終了後、木村拓哉さんに高村刃物製作所さんから実際に販売している包丁の柄の部分をドラマ仕様(尾花仕様)に変更し贈呈されました。
高村刃物製作所・ダマスカス包丁「打雲・花」
木村拓哉さんが実際に愛用している包丁は、高村刃物製作所のダマスカス包丁「打雲・花」というもので、その切れ味は驚異的!!!ニンジンを切る際の感覚は、プリンにスプーンを入れる感覚に近いほど軽くスッと刃先が入る感じとか。
▼完熟トマトもこの切れ味!!!
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ダマスカス包丁の製造工程
❶鍛造
金属を叩いて強度を高め成形する過程。ダマスカス包丁の材料は硬い鋼と特性の異なるステンレスを片側32枚づつ重ね、芯を加えた計65枚をひとつの板にし、それを繰り返し熱して叩くことで金属内の気泡を潰し金属の密度を高め強度を上げています。
❷焼き入れ
1000度を超す高温の窯に入れ、そこから冷やすことで金属組織が変化し、さらに強度を高めます。
❸研ぎ
最初は粗く研ぎ、次第に細かく6〜7回に分けて研ぎ、目視で確認しながら丁寧に研いていきます。この研ぎにより、重ねたステンレスの層が波打つ紋様となって現れます。
❹研磨・整形
わずかな歪みも見逃さず歪みを整える最終過程。
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置いただけのトマトを支えずにスライスできるって凄すぎて、思わず「おぉーーー!」と声がでちゃいますね。
100以上ある製造工程は全て手作業によるもので、注文しても5〜6ヶ月待ちとのことです。
ダマスカス包丁「打雲・花」の価格は?
これだけ「素材・鋳造・熱処理・研ぎ」に拘り全て手作業で作り上げる唯一無二の包丁だけあり価格は 75,570円と高価なものとなります。
さいごに
ダマスカス包丁「打雲・花」は高村刃物製作所のフラッグシップモデルのため最高級品です。ですが、そこまで最高峰を求めなくとも素晴らしい商品を数多く揃える「高村刃物製作所」の包丁、是非一度は使ってみたいものですね。