数年前から怒涛のオーブンレンジブームが到来し、バルミューダ、アラジン、ビストロと数々の新商品が登場しました。その激戦区にヘアドライヤーで有名なテスコムが参入!他社とはちょっと変わったオーブンがヒットしています。
テスコム・低温コンベクションオーブンTSF601C 16,280円
ヘアドライヤーで年間105億を売り上げるテスコムが調理家電へ参入!コロナ禍で料理をする方が増え、更には食材の焼き方にこだわる方が増えているニッチな需要に目をつけ「低温コンベクションオーブン TSF601」を開発。
2年前(2019年)に発売し累計販売数は2万3千台を突破!売上は4億7千万円!のヒット商品となりました。
コンベクションオーブンとは?
オーブン内部のヒーターで温めるオーブン機能に加え、温風を吹き付けて食材に火を通す機能を搭載したオーブン。
ドライヤーを作っているメーカーとして「食材にも温風を当てたい」との思いから誕生したオーブンです。
驚きの1台6役!
最高230度〜最低35度の温度設定が可能なため、様々な調理が可能となりオーブン機能だけではなく、トースター、ノンフライヤー、発酵食品メーカー、フードドライヤー、低温調理器と1台6役の優れもの家電です。
最大の特徴は低温調理
低温は100度からが一般的ですが、テスコムの低温コンベクションオーブンは最低温度が35度から使えるため様々な調理が可能です。
生卵を直接オーブンに入れて80度で40分温めればカンタンに温泉たまごを作ることができ、スライス肉やホタテをオーブンに入れて70度で6時間温めれば自家製ジャーキーが作れます。
史上初!ジップロック公認オーブン
表面を軽く炙ったお肉をジップロックに入れて、なんとそのままオーブンへ入れローストビーフも作れちゃいます。しかもジップロック公認だというから驚きです。
テスコムだからできる温度管理
「一般的なオーブンを低温から高温まで温度領域を拡げただけでしょ?」と、簡単に作れそうなイメージの低温コンベクションオーブンですがこれがなかなか難しく、オーブンは温度設定した値の温度にする過程で、必ずオーバーシュート(設定温度を超える)してしまう性質があります。
低温調理の場合、一瞬でも火が通り過ぎると、見た目や味が変わってしまうデリケートな調理が多いため、オーバーシュートをなるべく抑える必要があります。
テスコムのコンベクションオーブンは、設定温度に到達するまでの間にヒーターのオンオフを絶妙なタイミングで繰り返すことで着実且つ慎重に設定温度まで持っていくことができ、且つ、その温度を保つ制御が正確に行われているのです。
これは、もともとヘアアイロンを生産しているテスコムだからできる技で、髪の毛を一定の温度で温めるヘアアイロンの技術の蓄積をオーブンへ活かした結果でもあるのです。
さいごに
テスコムが、今までとは違った業界で大ヒットとなった低温コンベクションオーブンは、長年培ってきた技術の転用と時代のニーズもありますが、会社として新たなチャレンジを図った従業員さんの努力の賜物でもあります。オーブンという名のマルチ調理家電と言っても過言ではありませんね。