ちょっと得するヒトリゴト

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いきなりステーキは"東京チカラめし"を見習うべきだと思う件

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10%への消費増税も手伝ってか外食産業も厳しい時代へと移りゆく中、ステーキを好きなグラムで手軽に食べられることで大ヒットし、急速に店舗数を増やし続けていた「いきなりステーキ」が窮地に立たされています。

急激な多店舗展開や海外戦略の失敗、類似業者が出てきたことから業績悪化。各店舗に社長の直筆でお客様のご来店が減少しております。このままではお近くの店を閉めることになります」とのメッセージが掲げられ話題にもあがりました。

その経営戦略は、先見性としては抜群ですが、リスクヘッジよりもリスクテイクに動いた代償なのかもしれません。そこで注目すべき「東京チカラめし」という驚愕のマーケティングをご紹介します。いきなりステーキは東京チカラめしを参考にすべきだったと…

 

 

 

 

 東京チカラめし

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牛丼といえば「吉野家」や「すき家」を代表する、肉を煮る牛丼ですよね。その従来の煮る牛丼ではなく、焼くという斬新なアイデアと、一杯290円という価格から、サラリーマンや学生から絶大な人気を集めていた「東京チカラめし」。2011年7月に初出店後、徐々に店舗数を増やし、2013年2月までの一年半で120店舗以上出店し、1週間で8店舗拡大していた時期もあり、当時はメディアでも、かなり取り上げられていました。

 

www.sankofoods.com

 

焼き牛丼のブームが去ると

破竹の勢いで急増した「東京チカラめし」でしたが、 焼き牛丼のブームは2013年にピークを迎えて以降は売上は低下、130店舗以上あった「東京チカラめし」は2014年には100店舗を切り、翌年2015年には一気に25店舗を切る自体に… そして2019年現在、なんと7店舗まで縮小しています。

 

東京チカラめし店舗一覧

東京都

  • 新宿西口1号店: 東京都新宿区西新宿1-15-3 オムニクスビル 1F
  • 池袋西口店: 東京都豊島区西池袋1-23-6 桝本ビル 1F 
  • 半蔵門店: 東京都千代田区麹町2-12-1 GRANDEAXE麹町 1F

千葉県

  • 海浜幕張店: 千葉県千葉市美浜区ひび野1-8 メッセ・アミューズ・モール 1F 区画番号1
  • 新鎌ヶ谷店: 千葉県鎌ケ谷市新鎌ヶ谷1-13-3

大阪府

  • 大阪日本橋店: 大阪府大阪市浪速区日本橋3-5-29 1F
  • 寺田町店: 大阪府大阪市生野区生野西2-1-26

 

 

 

 いきなりステーキ(ペッパーフードサービス)にはない経営方針

「東京チカラめし」を運営している「三光マーケティングフーズ」は、焼き牛丼としてのパイオニアを確立すべく急激に店舗数を増やし知名度を手に入れました。そのブームが終わりを迎え、売上が低下すると即撤退!それもそのはずで…

「売れなくなったら直ぐに撤退!」という方針だったのです。

 

最初から終わりを見据えているため、撤退も躊躇なく無駄がありません。

2014年、横浜家系ラーメンを運営する会社に68店舗を一括して売却することで、撤退の経費をかけず、お金を生み出していたのです。

 

 

 「東京チカラめし」の知名度を利用し新業態へ

ピーク時の店舗数やメディア効果による「東京チカラめし」の抜群の知名度を利用し、三光マーケティングフーズは新業態へ参入することに!

その新事業は、お弁当!

テイクアウトは軽減税率の対象となるため需要が高まると読み、お弁当業界に参入開始。

 

「東京チカラめし弁当」販売方針

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企業で働く方々から注文を受けて、お弁当を届ける業態。お店を持たず企業向けネット注文のみに絞ることで、無駄な作り置きがなくなり食品ロスを大幅に削減。製造もセントラルキッチン1カ所に集中させることでコストも大幅に削減する方針。

 

2019年現在11月現在、お弁当のテスト販売中とのことです。2020年東京都内で「東京チカラめし 焼肉弁当」を食べられる機会は近いはずです。

 

 

 

さいごに

経営方針として「売上を伸ばす」ことはとても大切ですが、出口戦略を誤ると、それ以前の業績が好調であればあるほど、損失も莫大になりかねません。三光マーケティングフーズのように出口戦略に重きを置くことで、耐えるビジネスではなく躊躇なく撤退する方針も立派な経営だと感じます。いきなりステーキのように、社長の直筆メッセージで話題を集めたとしても、それは単なる耐えるビジネスに他なりません。