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日本産[錦鯉]が外国人の間で投資対象となっている件

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「投資」といえば、株式や不動産などが一般的ですが、富裕層をターゲットとした投資が好景気に後押しされ活況を呈しています。特に絵画や骨董品など投資目的で収集する人が増加しています。そこで、ちょっと興味深い「投資」を耳にしたので簡単にまとめてみました。

 

 

 

今、日本産「錦鯉」が投資対象として熱い

日本人に馴染みのある、鯉(コイ)という魚、皆さん知ってますよね?鯉って、日本古来の魚だと思われている方も多いと思いますが、実は中国原産なんです。その鯉を観賞用として品種改良され様々な種類が作られ、世界的に知名度のある「ニシキゴイ」となり、現在では富裕層を中心に高額で取引されるまでになりました。

 

錦鯉のルーツは新潟県

生きた宝石、泳ぐ芸術品とも呼ばれているニシキゴイは、1804〜1830年に新潟県二十村郷と言われる山間部が発祥の地。食用として養殖されてた真鯉の中から突然変異で色の付いた真鯉が生まれことがニシキゴイの始まりだとされています。1960年代、日本は経済的に大きく成長し、国民の経済力が高まりました。そういったなか、日本は錦鯉ブームに沸き立ち、錦鯉を趣味とする多くの愛好家たちが誕生しました。そして、錦鯉の鑑賞や生産が新潟から全国へと爆発的に広まりました。1968年(昭和43)には、東京赤坂のホテル・ニューオータニにおいて第1回全日本総合錦鯉品評会が開催され、翌年に生産者、流通業者の組織である全日本錦鯉振興会が誕生したのです。この第1回全日本総合錦鯉品評会を記念して、『国魚』と題する大会記念誌が刊行されました。この国魚という尊称は、小千谷市で錦鯉問屋を営み、錦鯉生産団体の全国的な組織化に尽力した宮日出雄氏が命名したものです。「国魚」という尊称は、以後、錦鯉の世界チャンピオンを決める全日本総合錦鯉品評会の「国魚賞」という褒賞に使われるほか、全日本錦鯉振興会の会員章のシンボルともされています。新潟で生まれ、日本の国魚となった錦鯉は、いまや海外の多くの人びとにも愛される「世界の観賞魚」となりました。いまではコイKoiという言葉が、錦鯉の呼称として世界各地で通用するまでになっており、アメリカやイギリス、ドイツ、オランダ、ベルギー、フランス、そしてインドネシア、タイ、シンガポールなど多くの国々でKoiという名称で錦鯉が呼ばれています。200年ほど前に新潟で生まれた錦鯉は、日本の美を象徴するものとして日本人に愛されるとともに、いまでは世界を代表する観賞魚となっているのです。

(東京大学教授 菅豊)

 

 

ニシキゴイの代表的品種

観賞用として品種改良されたニシキゴイの代表的な3種(下記参照)は発祥の地である新潟県で生まれた品種です。現在では約130の品種があるそうです。

■ 紅白

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■ 大正三色

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■ 昭和三色

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ニシキゴイ投資とはどんな事するの?

ニシキゴイは観賞魚でありながら、金魚や熱帯魚とは趣向が異なります。何が違うのか?それは「水槽が池か」の違いであることに他なりません。金魚や熱帯魚は横から観て楽しむ魚ですが、ニシキゴイは上から観て楽しむ魚。ニシキゴイの写真って、どれを見ても上から撮った写真しか見たことないですよね。ニシキゴイの模様は上部に集まるよう意識して品種改良されており、水面から覗く姿が一番美しく見えるのです。

日本ではニシキゴイ愛好家が多く、ブリーダーも数多く存在することで、より良い個体を生み出す競争力がつき、日本のニシキゴイの知名度とブランド価値が上がり、多くの外国人が注目しています。

 

 

 ニシキゴイの海外需要が増加

日本全国で開催されているニシキゴイのオークションには、様々な国から買い付けに来日し年々、落札額、落札量が増加。そこには海外での富裕層に特化した需要が後押ししています。世界的な好景気が続き、富裕層の間でニシキゴイを飼うことがステータスとなり、今やアジア圏を中心としたニシキゴイ投資がヒートアップしているのです。 

  1. 日本国内の錦鯉オークションで幼魚を落札
  2. 日本国内の専門業者に約5年間委託
  3. プロの手により飼育された錦鯉を品評会へ出品
  4. 品評会で入選した錦鯉を高額で譲渡

ニシキゴイに投資するには、専門意識と経験が必要であり、 幼魚の品種、模様、体格などを精査し買い付けるわけですが、犬などと同様に「血統」が重視され、品評会で評価された血統を継ぐ個体は幼魚であっても高価となります。

 

幼魚でも数万円から数百万円と幅広く落札されるオークション。

数十万円で落札したニシキゴイを、そのまま日本の専門業者に委託し成育させ、ベストなタイミングで品評会へ出品し賞を取ることで数千万円の価値がつく。仕入れリスクはほぼ無いに等しく、成育に関わるコストは明確に算出可能なのですが、個体の死や病気のリスクが一番の問題。その代わり損益分岐点比率が尋常ではない高さになる可能性を秘めていることも人気の秘訣なのかもしれません。

 

最後に

「made in Japan」はまだまだ世界からの認知度は高く、日本で作られる製品や農産物などの評価は高いのです。国内消費から海外へ輸出されるものが更に増えることで日本の評価は更に上がると思われます。他国の追従もありますが、その競争で更により良い商品が生まれていくことを期待してなりません。