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薄くて軽い鋳物フライパン「ユニロイ」の凄さ

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クラウドファンディング【Makuake】にて、凄まじい成績をあげた「フライパン」が注目を集めています。

2019年、直径26センチのフライパン応援購入をリリースし、目標額に対し5609%という驚異的な達成率をあげる。

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Makuake

2020年、直径28センチのフライパン応援購入をリリースし、目標額に対し2208%という驚異的な達成率をあげる。

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Makuake

ある意味「無名とも言えるブランドなのに、何故ここまで人気があるのか?どんなフライパンなのか?」簡単にまとめてみました。

 

 

 

 

UNILLOY(ユニロイ)鋳鉄フライパン

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UNILLOY

クラウドファンディングにて2サイズ合わせて1678人が応援購入したユニロイというブランドのフライパン。「ユニロイなんてブランドは聞いたこともない」という方がほとんどだと思います。それもそのはずで、ユニロイ鋳鉄フライパンを製造販売する会社のメイン事業は大手メーカーの下請け企業として鋳物の部品を製造している(株)三条特殊鋳工所という会社です。

 

UNILLOY運営会社概要

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  • 会社名: 株式会社三条特殊鋳工所
  • 所在地: 新潟県三条市福島新田丁642
  • 代表者: 代表取締役社長(CEO)内山照嘉
  • 資本金: 4,500万円
  • 設立: 1968年5月

www.e-santoku.co.jp

 

ユニロイの鋳鉄フライパンは何が凄いの?

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ユニロイのフライパンは鉄の鋳物で作られています。鋳物とは、鉄をプレスして曲げるのではなく、溶かした鉄を型に流して堅める工法で製造されています。

鋳鉄フライパン(スキレット)は、昨今のキャンプ料理ブームや、熱伝導率の高さ、蓄熱性の良さから注目を集めています。ただ「重い」というデメリットもあり、家庭用として普及しない最大の理由でもあります。

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Makuake

そこでユニロイはメリットを生かしつつ、デメリットをなくすことに注力。一般的な鋳物スキレットの約半分の厚さ(約2ミリ)を実現し、毎日使っても疲れない鋳鉄フライパンに仕上げました。フライパンを薄くすると冷め易いイメージがありますが、従来の厚いフライパンと比較テストをした結果、加熱時は薄い方が熱のまわりが均一で早く温度上昇し、蓄熱性能は大差ない結果になることがわかりました。

 

 

 

なぜ鋳鉄が良いのか?

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Makuake

そもそも何故、鋳鉄製のフライパンにこだわるのか疑問に思いませんか?軽いフライパンや熱伝導率の良いフライパンは鋳鉄以外にもあるわけですが、やはりデメリットも存在します。

  • アルミ製は熱伝導率が良く軽いのですが、IHヒーターでは使えません。
  • 銅製は熱伝導率がいちばん良い素材ですが、メンテナンスが難しく、しかも高価です。
  • ステンレス製は熱伝導率が悪いため焦げ付きやすい。
  • フッ素樹脂コーティングしたものは数年で剥がれてしまい使い物にならなくなる。

 このようにメリットとデメリットが背中合わせのものが多い中、鋳鉄製のフライパンならば…

  • 油との馴染みが良く焦げ付きにくい
  • 熱伝導率が良く火の通りが均一かつ早い
  • IHでも直火でも使える
  • コーティングしていないため数十年使える

さらに、鋳鉄製の最大のデメリットであった「重さ」を半減したユニロイは日常使いとして最適なフライパンになるのです。

 

デザインと機能性を兼ね備えたユニロイ

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Makuake

ドイツのスターシェフ:Mario Gamba(マリオ・ガンバ)監修のもと、数々の調理器具を手掛ける山田耕民によってスタイリッシュにデザインされたユニロイフライパン。

引用元:Makuake

清潔さを保てる一体成形型で、ハンドルは熱くならないようにパンとの接合面積を減らした上、持ち易い角度を追求。

熱伝導率が良く、均一に熱が伝わることで、お肉を焼く際、表面が焦げる前に、しっかり中まで火が通ることで柔らかく美味しく仕上がります。

 

 

 

薄い鋳物は超難題

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三条特殊鋳工所

フライパンを鋳物で薄く作ることは非常に難しいとされています。鉄を叩いて薄くすることとは違い、型に溶かした鉄を流し込んで成形する工法では不可能とされてきました。

その理由は、砂でできた型の中に溶かした鉄を流し込んでも、たった2ミリの隙間による砂の型に、どんどん冷やされてしまい鋳物が途中で固まってしまうのです。

薄肉部品製造を得意分野としていた三条特殊鋳工所では、フライパン用の砂型へダクトで熱風を送り込み、流し込む直前まで砂型の温度を上げることで、鋳鉄が途中で冷やされることなく隅々までしっかり行き渡ることで、丈夫な薄肉フライパンを作り上げることができたのです。

 

ユニロイブランドの誕生

大手メーカーの下請け工場として、鋳物の部品を作る会社だった三条特殊鋳工所は、約5年前からスキレットやホーロー鍋などの鋳物調理器具ブームに目をつけ内山社長が自社製品を作ろうと決意し誕生したユニロイブランド。先行してキャセロールを販売していましたが、鋳鉄フライパンをリリースし話題となり、現在フライパンは予約製造待ちになるほど人気となっています。

▼ユニロイ公式サイト(Web注文できます)

www.unilloy.com

 

 

さいごに

薄肉の鋳鉄製フライパンは、ユニロイだけではなく商品化されているものもあります。そのなかでも質の良いもの、悪いもの様々です。決して安価な物ではないからこそ、購入する際の見極めは重要だと感じます。

 

www.osamu036.work