ちょっと得するヒトリゴト

日常の[お得]をテーマに書き綴ります

夏休みの宿題なし!定期テストもない!麹町中学校の教育改革が素晴らしすぎる件

日本の教育改革が叫ばれる中、いち早く行動に移した公立中学校があります。今までの常識は一切通じない教育体制、しかも私立ではなく公立校で成し遂げている点が、今後の教育改革に関するモデル校となるであろう注目の中学校です。

 

 

 

 

千代田区立麹町中学校

f:id:writer036bloger:20190717123550j:plain

大規模な教育改革を推し進める中学校… 私立中学校ではなく「公立中学校」である麹町中学校は、現校長である工藤 勇一校長の「生徒の自主性を育みたい」という想いから、今までの教育体制を打ち破り教育改革へ乗り出しました。

 

現在のように激しく変化する社会を生き抜いていくためには、精神的なたくましさが必要です。 自分ができないことをすぐに人のせいにしたり、何かのせいにしたりするようでは困ります。
 人は、経験から多くのことを学びます。挑戦して成功した経験は、その後の人生で同じようなことに再びチャレンジする勇気を与えてくれますし、失敗した経験は、苦しさに打ち勝つ心の強さと他の人に対する思いやりを与えてくれます。
 麹町中の生徒たちには、身近な学校生活の中に自分なりのチャレンジする機会を見出し、挑戦し、たくさんの失敗と成功を繰り返しながら、たとえ忙しい毎日であったとしても、楽しんで生活するたくましさをもって育ってほしいと思います。
 ところで、中学生という多感な時期は、自分らしさとは一体何なのかを自分自身に問いかけながら、自分なりの価値観を築き上げていく時期ということができます。子どもたちが価値観を身に付けていく過程を考えてみますと、幼いうちは、親や教師などの「身近な人」からごく自然に価値観を受け入れていくものですが、成長するにつれて、「信頼する人」や「尊敬する人」、もっと端的に言えば、「好きな人」からしか価値観を学ばなくなってきます。ですから、狭く閉じた人間関係の世界に偏って生きている子どもたちは価値観も偏ってしまう傾向があります。
 人の考え方・生き方は様々で、何が良くて悪いのかなどということを簡単にアドバイスできるものではありませんし、特定の生き方を押し付けることもできません。しかし、素敵な出会いは、自分の今後の進む方向や生き方を決める助けとなってくれます。また、臆病な自分を勇気ある人へと変容させてくれることもあります。
 麹町中の生徒たちには身近な大人や友達とのかかわりの中で素敵な出会いを見つけ、よりよい考え方や生き方を学びながら、「支え合って生きていくこと」の大切さを実感できる人に成長していってほしいと思います。

引用元: 千代田区立麹町中学校

 

 

 

各クラスの担任が決まっていない

一般的な中学校では学級担任制ですが、麹町中学校では「全員担任制」を採用しています。クラスごとに決まった担任の先生を設けないのです。

ちょっと不思議な感覚ですが、生徒は自分に合った心を許せる先生を選び相談できるというメリットがあります。

個人の担任を設けないことで、先生方は、それぞれ違った角度から生徒をみることができ、いじめ対策にも貢献する全員担任制なのではと感じます。

 

授業は効率的かつ最先端

f:id:writer036bloger:20190717123728j:plain

出典元: 千代田区立麹町中学校

 

生徒はタブレット端末を使用し、各教室には、映るんボード(ホワイトボードとプロジェクター)が設置されIT技術の活用も積極的。大学のようなホールや会議室を備えています。

カフェテリアのような自習室で、生徒はタブレット端末で問題を解く、答え合わせはAIが行い、それでも理解できない場合は先生に聞くのではなく、生徒同士で教え合うスタイルで生徒ひとりひとりの自主性を育てます。

 

宿題なし!定期テストや担任テストなし!

宿題、中間テストも期末テストも撤廃し、授業に沿った「項目ごとのテスト」があります。教科別単元が終わるごとにテストを実施。その成績が悪くても再チャレンジができる。定期テストは全廃としたが、年3回あった実力テストを5回に増やし、生徒の実力を知る機会を増やしています。

 

私服で登校できる日がある

指定された制服がありますが、私服OKの日をあえて作っています。これは生徒に自由を与えるというよりも、私服で学校生活を体験させることで「制服の良さ」を再認識させる意味合いがあるそうです。

 

 

 

生徒の主体性を育てる教育

麹町中学校の教育改革は授業だけにとどまりません。学校での年間行事などは、一般的に学校が主体となりますが、あえて生徒主体として行います。

 

体育祭は生徒が企画

一般的な体育祭は競技で順位を争うことが主流ですよね。麹町中学校では学校側からの決め事はたったひとつ!

 

「生徒全員がたのしめること」

 

これにより生徒が体育祭の企画を考え実行するので、他の中学校では考えられない「三輪車競争」や「ぴこぴこハンマー騎馬戦」など、楽しい体育祭となります。体育祭というと、どうしても運動の苦手な子はあまり乗り気にならない場合が多く、そこを生徒自身が考えることで、運動能力差の出難い競技や、サプライズが起こりやすい競技を企画し実行することで達成感や充実感を感じる機会を作っています。

 

修学旅行はツアー企画取材旅行?

なんと修学旅行の学校から決められたプランは「京都、奈良に行く」ということだけ。生徒は、一から旅行のプランを作るわけですが、最終的にその企画を旅行会社へプレゼンテーションするというから驚き!

  1. 旅行とは?何のためにするものなのか?
  2. 取材とは?どのように何を使ってするのか?
  3. 旅行企画検討。グループで企画をつくり企画書を提出。
  4. 現地取材(修学旅行)企画書を元に取材をする。
  5. パンフレット、プレゼン資料作成。
  6. 実際に旅行会社へプレゼンテーションを行う。

 

専門性の高い教育は放課後に

公立校の欠点として、決められた教育内容をなかなか大きく変えることが難しく、教科書に沿った授業になりがちです。例えば私立の進学校であれば、教育内容も進学を意識した教育に振り易くメリットがありますが、麹町中学校ではそのデメリットを放課後で補います。

 

注目は徒歩ゼロ分!麹中塾

f:id:writer036bloger:20190717124201p:plain

出典元: 千代田区立麹町中学校

 

進学に向けた勉強というと「塾」が一般的ですが、麹町中学校では「塾」を学校で行うという斬新かつ画期的なアイデア。生徒はいちいち塾まで通う必要のない徒歩ゼロ分圏内!しかも麹中塾の講師は現役の大学生。授業とは別と割り切っているため、専門性の高い外部の講師を呼んでいる点が魅力です。

他にも、一般的な部活動や、サークル活動もありアフタースクールにも積極的に取り組んでいます。

 

さいごに

多感な時期である中学生にとって、与えられたことをやるのではなく、生徒ひとりひとりが自分自身で考え実行し、時には失敗を経て経験値を上げながら成長していける中学校なのではないでしょうか。自主性や主体性を養うことで学生生活を終えてから、麹町中学校で学んだ経験やスキルは必ず活きてくるはずです。

 

「目的思考」で学びが変わる?千代田区立麹町中学校長・工藤勇一の挑戦

「目的思考」で学びが変わる?千代田区立麹町中学校長・工藤勇一の挑戦

  • 作者: 多田慎介
  • 出版社/メーカー: ウェッジ
  • 発売日: 2019/02/16
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • Amazonで見る