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動物愛護先進都市ロサンゼルスに学ぶべき 犬、猫殺処分ゼロへの道

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モデルでタレントのローラさんが昨年暮れ(2018年12月)沖縄県宜野湾市にある米軍普天間飛行場を名護市辺野古への移設工事の差し止め嘆願書への署名をインスタグラムで呼びかけていたのをご存知でしょうか?

みんなで沖縄を守ろう!たくさんの人のサインが必要なんだ。美しい沖縄の埋め立てをみんなの声が集まれば止めることができるかもしれないの。名前とアドレスを登録するだけでできちゃうから。

このニュースを知ったとき、私は「日米安全保障のことわかって勧めてるのか?」って疑問しかなかったのですが…

 

偶然、ローラさんの近況を特集するテレビ番組を観ることに…

なぜあのような(署名運動)行動を取ったのか今更ながらローラさんの「想い」を知ることができました。

 

 

 

 

活動拠点をL.A.に移したローラさんの現在

アメリカ カルフォルニア州 ロサンゼルスと聞くと、温暖な気候でセレブの集まる観光地のイメージが先ず思い浮かぶのではないでしょうか。

その地に日本で活躍してるタレントでモデルでもある「ローラ」さん、2016年からロサンゼルスに移り住み、アメリカを拠点に活動していることを最近知りました。

現在はブルガリ、フェンディ、ティファニーなどのモデルとして活躍しアーティストとしての活動も行っています。

あのカーリーのプロモーションにも出演。今では公私共に仲の良い2人とのこと。


カーリー・レイ・ジェプセンxローラ - 「アイ・リアリー・ライク・ユー」

 

順調に見える彼女の活動も、25歳で日本を離れる決意をした時は不安もあったようです。アメリカで成功したい彼女の強い信念により、不安を乗り越えています。

今では英語も堪能で、アメリカでは無名に近いため、オーディションに、自ら参加し仕事を取りにいくそう。前向きで、常にチャレンジを忘れない女の子なんですね。

 

そんな彼女が生活する L.A. では動物に対する愛護活動が活発に行われていて、ローラさんも動物愛護に関わるようになりました。

 

 

 

動物ファーストな街[ロサンゼルス]

セレブな街だからと一括りにしてしまえばそれまでですが…

L.A. には動物に配慮した街づくりと、民間企業もペットへの意識が高く、スターバックスでは犬専用のホイップクリーム[パプチーノ]を無料で提供。グルテンフリーの犬専用フードショップや、散歩代行も活発で相場は30分1500円からと高額!これだけで高収入を得ている人もいるとか。公共の施設も動物ファーストな利便性の高い作りになっています。

 

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出典元: Puppuccino | Starbucks Secret Menu

 

ではなぜ、動物ファーストな街になったのでしょうか?

 

カルフォルニア州にはペットショップがない?

なんとカルフォルニア州には営利を目的とした動物を販売しているペットショップは存在できなくなります。

2019年1月1日より、カルフォルニア州では[Pet rescue and adapt act]という法律が施行されました。この法律は保護された犬、猫、ウサギ以外はペットショップでの販売ができない。保護された動物を販売する際は保護された経緯などが分かる状況でなければならない。違反した場合は罰金が課せられる。

 

これには理由があり、お金を目的とする通称[パピーミル]という、劣悪な環境下で異常な頭数の仔犬を飼育販売する業者などの根絶や、捨て犬猫の保護件数が莫大な数になり殺処分されていく動物や、保護施設に関わる運営費高騰を防ぐ目的があります。

なんとアメリカ全体では、年間650万匹の動物が保護され、そのうちの150万匹が殺処分されています。

 

L.A. の保護施設は学ぶべきことが多い

ペットショップでの営利目的による繁殖での販売は禁止されましたが、個人のブリーダーから譲り受けることは可能であり、捨て犬や捨て猫が完全になくなるとは言えません。

L.A. での動物保護シェルターは公営で25箇所、民営で約100箇所の施設が存在し、里親を探す譲渡会も工夫がなされています。

日本では保護施設で指定された日時にしか開催されない譲渡会ですが、L.A. では保護猫を乗せた専用バス(catty wagon)により、施設外でも譲渡会を行います。これにより保護施設で里親候補をただ待っているだけでなく、イベントやファーマーズマーケットなどに出向き、保護団体側から積極的に里親を探しにいくケースも多いのです。

しかも気に入った子と触れ合い、引き取り希望者と猫との相性をチェックした上で問題なければその場で引き渡し可能。日本ではトライヤル期間など様々なチェックがありますがそのようなチェックも存在しません。

 

 

 

 カルフォルニア州では保護犬、猫を引き取る際にお金がかかる

 保護施設から犬猫引き取る際、日本では無料で引き取ることができますよね?

L.A. では、保護施設から犬や猫を引き取る際、ペットショップでペットを購入する時と同様にお金を払わなければ引き取ることができません。

これは保護施設の運営費に充てられることと、引き取る側の「責任の重さ」に対する意識付けに繋がるようになっています。

引き取りには、5万円から3万円くらいの支払いが必要です。

 

超最先端犬猫保護施設[ペットスペース]

Wallis Annenberg PetSpace

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想像をはるかに超える動物保護施設[ Wallis Annenberg PetSpace ]この施設はアネンバーグ財団が運営する、今までの動物保護施設のイメージとは真逆の施設です。

 

従来の「暗い、可愛そう、入り難い」というイメージを払拭するために、施設内はまるでテーマパークのような作りとなっており、子供達にも気軽に来てくれるよう配慮されています。

 

そして動物には手厚いサポートと生活環境を整えています。

犬は個室で6畳、猫も個室で4畳のスペースにイスやソファー、テレビなどを備えています。これは引き取られて行った後の生活環境に近い生活をさせ慣れさせる目的があります。広い空間で個室で生活しているためペットスペースで生活している保護犬は、滅多に吠えることのないストレスフリーな毎日を送っています。ペットスペース専属の獣医が常駐、リハビリ施設もあるため、健康管理も徹底されています。更に「しつけトレーニング」も妥協しません。職員40名とボランティア500名でトレーニングは常にマンツーマンで指導する徹底ぶり。

 

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ここまでするには訳があります。保護施設から里親に引き取られても10%は戻されてしまう現実があり、そうならないための最善の努力をペットスペースでは徹底しているのですね。これだけ徹底された状態なら里親になりたくなってしまいますよね。

 

このような施設がたくさん出来ることで動物の殺処分はなくなると思いますが、ここまでの施設を作り維持していくためには莫大な費用がかかり、公共の施設やボランティア団体では不可能ですが、ひとつのモデルケースとしての意味合いは非常に大きな存在であることは間違いないですね。

 

 

 

ローラの動物保護活動[ウニプロジェクト]

ローラさんが L.A.に移住し動物保護に興味を持ち現在では、ピノとウニという2匹の保護猫と生活しています。人間に捨てられた猫は警戒心が非常に強く里親になる覚悟と動物に対し責任を持つことの大切さを実感。

現在ローラさんはインスタグラムを利用し[ウニプロジェクト]という保護動物と里親を繋ぐ橋渡しを行なっています。気になる方はローラさんのインスタグラムを覗いてみて下さいね。

www.instagram.com