観光地として日本人だけではなく海外からの旅行客を魅了する京都。「和」という風情を感じることのできる観光名所が数多く存在します。そんな京都ですが、意外にもパン文化が根付いている土地柄なのをご存知でしょうか?1世帯あたりのパンにかかる支出は全国2位と、京都市に住む方々はパン好きな人が多いようです。パンがよく売れるということは、美味しいパン屋さんが多いともとれますよね?京都市内には沢山のパン屋さんがあり有名店も多く存在します。そんなパン王国である京都で異色かつ斬新な「パンを作らないパン屋さん」が話題です。
京都プルミエ ベーカリーマーケット(Kyoto 1er bakery market)
出典元: Kyoto 1er bakery market
京都の街、ど真ん中にある四条河原町マルイの7Fに「京都プルミエベーカリーマーケット」というパン屋さんがあります。一見すると普通のパン屋さんなのですが、なんと「パンを作らないパン屋さん」なのです!
京都プルミエベーカリーマーケットで販売しているパンは、京都市内に点在する有名パン屋(10数社)さんの人気パンを集めて販売するパンのセレクトショップです。
KYOTO 1er BAKERY MARKET (京都プルミエベーカリーマーケット) - 河原町/パン [食べログ]
京都プルミエベーカリーマーケット 取扱店一覧
- 雨の日も風の日も
- キキダウンステアーズベーカリー
- ぱんだよりノドカ
- プルンニャ
- ベッカライ ペルケオ アルト ハイデルベルク
ベッカライ・ペルケオ・アルト・ハイデルベルク (Bäckerei PERKEO Alt Heidelberg) - 蹴上/パン [食べログ]
- レ ブレドオル
- ロワゾーブルー
- さざなみベーカリー
- ブラウニーブレッド&ベーグルズ
ブラウニー ブレッド&ベーグルズ (Browny Bread & Bagles) - 神宮丸太町/ベーグル [食べログ]
- クリケット
- オークフード
- 飯処 詣(パンドコロ モーデ)
※ 上記は常に販売しているとは限りません。取扱店の入れ替えなどもありますのでご了承下さい。
どうやってこれだけのパンを毎日揃えるの?
京都プルミエベーカリーマーケットではパンの製造を行わない分、専属の集荷スタッフが京都市内の取引先パン屋さん各店舗に焼き上がり時間に合わせ、朝、昼と2〜3回に分け焼きたてのパンを集荷しています。
ちなみに、京都プルミエベーカリーマーケットで販売しているパンの販売価格は、それぞれのお店から卸値でパンを購入し、それぞれのお店で販売している価格で販売しています。
三方良しのビジネスモデルとしても注目
ちょっと悪意のある言い方だと「他人の褌で相撲を取る」感じなのですが、パンのセレクトショップという独自のスタイルは、かなり計算されたビジネスなのです。
❶ お客様は…
「いろなパン屋さんのパンが食べられるのが良い」
「一ヶ所に集まっているので、欲しい時に欲しいパンが買える」
「気になっているけど、ちょっと遠いパン屋さんのパンを試し買いできる」
❷ 卸しているパン屋さんは…
「郊外でも、街のど真ん中で宣伝できるメリットがある」
「普段と違う客層にリーチできるので、客数の底上げができる」
❸ 京都プルミエベーカリーマーケットは…
人気のパンを買いに行くと結構な労力がかかる、それを京都の真ん中で集めたら便利じゃないかなと思い始めたところ…今では月商400万円をキープするまでに成長。
人気の秘訣は併設のイートインにあり
併設する広々としたイートインコーナーには、購入したパンを食べるだけではなく、ドリンクはもちろんのこと、小皿料理やデザートも揃えています。
単品料理もパンを使ったオリジナル料理が多く、京都の人気レストランシェフとのコラボパンなどが若い女性に大人気となっているそうです。
実際にセレクトショップとしての売り上げよりも、イートインでの売り上げのほうが良いとか。これもオーナーさんの手腕なんでしょうね。