か北海道帯広市で有名なパン屋さん「満寿屋商店」地元の食材にこだわり、数年前に念願の100%十勝産小麦を使用したパンの製造販売に漕ぎ着けた唯一のパン屋さんが、東京で焼きたてを食べられると話題です。
十勝産小麦100%「満寿屋商店」
出典元: 満寿屋商店
2代目社長の夢であった「十勝産小麦100%で作るパン」を、23年間諦めずに行動してきた満寿屋商店。その苦労の連続から見事に達成した満寿屋商店のこだわり抜かれたパンは他にはマネできないモッチモチなパンとして人気店へ!現在は帯広を中心に6店舗、東京に2店舗を構える有名店に!
地元十勝小麦を使いたい一心で、パン用小麦を全て地元十勝産小麦に変えるのに30年。それは、多くの十勝の農家さんや業者さん、研究者、お客さんの力を借りずに成し遂げる事はできませんでした。満寿屋は十勝と共にあります。十勝のパン屋だから出来る事を探し続けながら、これからもパンを通じて十勝の未来を作っていきます。
引用元: 満寿屋商店
国産小麦100%のパンを作る難しさ
地元十勝産の食材を使う「地産地消」にこだわった満寿屋商店。野菜、チーズ、アンパンに使う小豆に砂糖、そして水まで十勝産。その中で唯一、苦労したのが小麦。国内で消費されている小麦の9割はアメリカやカナダからの輸入品。そのたった1割しかない国内産小麦の86%はうどんなどに使う小麦であり、パン用小麦は、たった14%しかない現実が…
「日本で小麦を作る = うどん用小麦」がセオリーであり、パン用小麦を作るなんて邪道!美味しいパンなんて作れない!と言われ続ける中、親子3代に渡り決して諦めることなく十勝産小麦100%で作ったパンを実際に食べてもらい小麦農家さんに交渉を重ね、そのパンの美味しさと熱意を感じた農家さん達が、パン用小麦の生産に乗り出したことで苦節27年、満寿屋商店で扱う全てのパンが十勝産小麦100%となりました。
この十勝産小麦で作るパンは、輸入小麦と同じ製法では作ることができず、満寿屋商店では改良に改良を重ね、十勝産小麦でしか味わえないモッチモチ感が帯広市民の中で広がり、今や満寿屋商店を知らない人はいないほどの老舗店となりました。
満寿屋商店フラッグシップ店「麦音」
満寿屋商店の旗艦店である「麦音」連日行列の絶えない人気店。敷地面積は、なんと東京ドームと同じ規模である 11,000平方メートル!日本最大のベーカリー。農家をテーマとしたプレイランドとして、子供達が楽しめ、大人は癒される場所として親しまれるようになりました。
満寿屋商店の人気ナンバーワン
5種類の十勝産チーズを贅沢に載せて焼き上げた「とろーりチーズパン」チーズの香りが食欲を誘います。焼きたてが最高に美味しいと評判!
地元の大学とパンの共同研究
帯広市畜産大学とパンの可能性を広げる共同研究を行っている。その成果が「満白」というパン。見た目は真っ白な食パン、耳がないので小さな子供も残さず食べることができる。
循環プロジェクトを開始
2017年、満寿屋商店は4つの団体と手を組み「循環プロジェクト」を開始。
- 帯広競馬場の馬小屋に敷いた麦わらで堆肥を作る。
- その堆肥でマッシュルーム「とかちマッシュ」を生産
- マッシュルームの菌床を肥料にして小麦を生産
- 刈り取った麦わらは再び馬小屋の敷きわらに
農業廃棄物を極力無くす、十勝ならではの循環型農業を目指しています。
その中心には満寿屋商店が… このプロジェクトで生産された小麦、マッシュルームを使った「うまっしゅパン」を販売することで、プロジェクトを知ってもらう機会を作っている。
満寿屋商店、東京進出!
地産地消を掲げ地元である北海道帯広市から、2017年に東京進出!
東京への出店でも、一切妥協しない姿勢が凄いです。食材は、水も含め全て十勝産、しかも従業員全員が十勝から来たスタッフであり、お店のテーブルや壁に使う木材までもが十勝産という拘りです。なので地元である十勝で営業している満寿屋商店のパンそのままが、焼きたてで食べられるのです!
MASUYA TOKYO
満寿屋商店 東京本店 (マスヤショウテン) - 都立大学/パン [食べログ]
十勝ファーマーズベーカリー mugioto
十勝ファーマーズベーカリー ムギオト (mugioto) - 国立/パン [食べログ]
さいごに
東京進出を果たし売上は右肩上がり、2018年には過去最高の年商12億円を達成!
現社長の目標は、十勝産小麦を日本一の小麦にしたい!パンを作る学校を作りたい!地産地消による地域の活性化への道筋をつくり物価を上げることで農家さんのモチベーションを上げたい!など、これからも満寿屋商店の勢いは止まることはなさそうですね。