働き方改革の代名詞とも言える企業とは…
実際、どのような会社?どのような社則?なのか知らない人も多いのかなぁと。
その究極ともいえる会社をご紹介。これを知るときっと驚くはず!こんな企業に就職したいと!
サイボウズ株式会社
出典元: サイボウズ株式会社
社員のスケジュール、掲示板、ワークフローなどを社内で情報共有できるグループウェアの開発、運用を行う会社です。
サイボウズ株式会社 会社概要
- 所在地: 東京都中央区日本橋2-7-1 東京日本橋タワー 27F(東京オフィス)
- 設立: 1997年8月
- 資本金: 613百万円
- 代表者: 代表取締役 青野 慶久
- 事業内容: グループウェアの開発、販売、運用、チームワーク強化メソッドの開発、販売、提供
サイボウズの社内規則から学ぶ
サイボウズの社内規則は、働き方改革の見本とも言える斬新な規則がたくさんあります。一見すると社員に楽させているようにも感じますが、実は会社にとっても非常にプラスになっています。
サイボウズの副業許可制度
(兼業・複業)
第43条
1. 従業員は、当会社の資産を利用する可能性がなく、かつ、他の事業者に雇用されない場合は、会社の事前承認を得ることなく、複業を行うことができる。なお、当社の資産とは、モノ、カネ、情報、業務時間、ブランド(社名、役職、製品名等)等を指すものとする。
日本の大手企業では、まだ7割近い会社が副業を認めていない中、サイボウズでは副業大歓迎!社員さんの中には、パソコン教室を副業として経営していたり、個人でライターの仕事を空いた時間で、しかも職場(サイボウズ)でライティングしている人も!
代表取締役の青野社長:
「複業をダメだと言うと皆、会社を辞めてしまう。採用すら大変な時代に辞められるくらいなら、仕事半分でも残ってもらいたい」
「昔はブラック企業の類の会社で、離職率も酷い時は28%もあった。もう毎週が送別会で辛い日々を過ごしていた」
IT業界は、引き抜きや転職などで会社を辞める人が多く、優秀な人材を辞めさせないことが、会社を成長させるために必要不可欠なのです。
副(複)業許可(2012年〜)
社員が自分らしく働き、経済的にも精神的にも自立できるようにという観点から、副業を可能としています。会社資産と関係のないものは、上司の承認の必要も報告する義務もなく、自由に行うことができます。
出勤管理は自分で決める
出勤に関する、日にち、時間は自由に決めることができます。
育児休暇は、なんと最長6年も!
育児・介護休暇制度(2006年〜)
最長6年間の育児・介護休暇制度。妊娠判明時から取得可能な「産前休暇」、「育児・介護短時間勤務制度」とともに取り入れました。
退職から6年以内なら復職可能
育自分休暇制度(2012年〜)
35歳以下で、転職や留学等、環境を変えて自分を成長させるために退職する人が対象です。最長6年間は復帰が可能です。
もし目標が達成できなかったら?
これだけ社員に対して、至れり尽くせり状態で、仕事がちゃんと勤まるの?って疑問が… そこはしっかりと考えられていて、目標が達成しなかった社員は、ダイレクトに給料に反映されていく!もう分かりやすく下がるそうです。
サイボウズは「仕事さえしっかりやってくれさえすれば、出勤日も時間も休みも自由にして良い!」という考えなのですね。
社内規則の改革後は?
社長自ら、ブラック企業だったと感じていた頃… 2005年に離職率28%だったものが、社内規則改革を行い 2010年辺りから離職率は 4%まで減少し、現在もこの水準を維持しています。
サイボウズが提供するシステムはクライアントが毎月利用料を支払う定額制であり、定額制で大切なことは、担当者が変わらないこと!お客様との長い信頼関係が、売上にダイレクトに反映されるのです。離職率の低下とともに売上も上昇!2018年には、年間売上113億円を達成するまでに成長したのです。

チームのことだけ、考えた。――サイボウズはどのようにして「100人100通り」の働き方ができる会社になったか
- 作者: 青野慶久,疋田千里
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2015/12/18
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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