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サントリー[山崎 35年]が680万円!投資家も注目する日本産ウイスキー争奪戦!

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2019年5月末、日本産ウイスキー専門のオークションが開かれ、サントリーウイスキー[山崎 35年](定価50万円)がなんと、680万円で落札されました。一杯あたり30万円!です。ちょっと信じられませんが事実なのです。お金持って凄いですね。

 

 

 

 

日本産ウイスキーが世界的人気になる理由とは

ここ数年、日本産ウイスキーの「飲みやすさ、美味しさ」が海外で再認識され「日本産ウイスキーを日本で味わいたい」という目的だけで来日する外国人が増えています。海外だけではなく、国内でもウイスキー人気は高く「ハイボール」ブームも一役かっているようです。

 

日本産ウイスキーの美味しさが再認識されてきた

ウイスキーといえば、アイルランドやスコットランドが有名です。発祥の地としての知名度が高いので愛好家も多く存在します。そこからカナダやアメリカ、そして日本へ伝わり「世界の5大ウイスキー」として日本が加わるまでになりました。

日本のウイスキーは、スコットランドから伝わりスコッチウイスキーの流れを汲んでいますが、日本独自の文化から食事との相性も良く、多種多様な味わいを楽しめるウイスキーが世界的人気を博しています。

 

世界の5大ウイスキー

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アイリッシュウイスキー

"ウイスキーの元祖"とも言われ、古い歴史を持つアイリッシュウイスキー。穀物の豊かな香りと軽やかですっきりとした味わいが特長。温かいコーヒーとあわせたカクテル「アイリッシュ・コーヒー」も有名です。

 

 

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スコッチウイスキー

名実ともにウイスキーの代表格。自然豊かな土地には100以上の蒸留所があり、個性豊かなウイスキーを育みます。麦芽を乾燥させる際に使うピート(泥炭)の香りが強いものも多く、そのスモーキーなフレーバーがファンを魅了しています。

 

 

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ジャパニーズウイスキー

スコッチの流れをくみながら、独自の発展を遂げた優美なウイスキー。四季の恵み豊かな自然環境の中で、繊細につくり分けられた原酒の多彩さが特長で、世界的に高い評価を受けています。

 

 

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アメリカンウイスキー

主にケンタッキー州でつくられる「バーボンウイスキー」が有名。トウモロコシや大麦、小麦、ライ麦などが原料として使われます。夏暑く、冬寒い厳しい自然が育む独自の甘みが特長です。

 

 

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カナディアンウイスキー

5大ウイスキーの中でもライトな酒質が特長で、比較的クセのない軽快なフレーバーが魅力。カクテルベースとしても活躍し、マイルドで飲みやすいため初心者にもおすすめのウイスキーです。

 

 

 

日本産ウイスキーは希少性が非常に高い

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日本で生産されているウイスキー人気による品薄が、更なる希少性に拍車をかけています。その品質と希少性から「山崎 35年」が680万円で落札されるまでになった理由でもあります。

 

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サントリー 山崎12年 700ml 【箱入り】 [食品&飲料]

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  • 出版社/メーカー: サントリー
  • メディア: Wine
 
 

 

ウイスキーは商品化されるまで時間がかかる

ウイスキーができるまでには長い時間が必要です。その製造工程ひとつひとつに手間暇かけることにより、味わい深いウイスキーが誕生するのです。

  1. 原料である大麦を乾燥させ麦芽を作る
  2. 麦芽を粉砕し仕込み水と混ぜ麦汁を作る
  3. 麦汁を発酵させる
  4. 発酵の終わったもろみを蒸留
  5. 蒸溜でできたニューポットを樽で貯蔵熟成させる

 

 

 

数多くの「原酒」が必要な理由 

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たったひとつの原酒だけであれば、大量生産は可能です。ですが、美味しいウイスキーを作るためには多彩な原酒が必要となります。

さまざまな原酒を作るために…

  • 蒸溜釜の形と大きさ、蒸溜方法・加熱方式を使い分け
  • 樽材の種類、大きさ、内面の焼き具合、熟成期間の長さなどを変える

このように、蒸溜から熟成の方法や期間を変え多彩な原酒を作っています。そしてその多彩な原酒を組み合わせること(バッティング)で貴重なウイスキーが誕生するのです。

 

深刻な原酒不足

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大手酒造メーカーであるサントリーでは、[白州 17年]と[響 12年]の販売を中止しました。

 

一番の誤算は、十数年前に「ここまで高級ウイスキーが爆発的ヒットするとは思ってもみなかった」ことであり、これから作るといっても完成は数十年先となり、このブームが続くとは限りません。

裏を返せば、この「すぐ作ることができない」が価値を生み出しているからです。

 

※ここまでの記事内、引用と画像出典元は SUNTORY(サントリー)です。

 

 

小規模酒造メーカーの躍進

大手酒造メーカーの裏で、小規模な地ビールメーカーがウイスキー市場に参入し熟成期間の短いウイスキー造りを開始。主に輸出用としての商売開発を行っています。

 

[新潟麦酒]製造のウイスキー 米コンペで金賞

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新潟麦酒(新潟市西蒲区)が製造したブレンデッドウイスキーが、米国最大の世界的な酒類コンペティション「サンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティション2019」で最高賞に次ぐ金賞に輝いた。コンペティションは、業界誌を発行するザ・テイスティングパネルマガジン社などが主催。ウイスキーやジン、ウオッカなど各分野に計約3千点の応募があった。金賞を受賞したのは、ブレンデッドウイスキー「越ノ忍」。スコットランドの原酒などをブレンドし、ミズナラの樽で風味を加えてまろやかな和風のウイスキーに仕上げた。ピュアモルトウイスキーも銅賞だった。
同社は昨年ウイスキー事業に参入し、シングルモルトの蒸留設備が6月にも完成する。それに先駆けブレンデッドとピュアモルトを販売。既に約10万本を出荷しており、今回は米国の輸入業者が出品した。宇佐美健社長は「シングルモルトの製造に向け、当社の味の方向性が評価されたことがうれしい」と話した。

引用元: 新潟日報

 

さいごに

大手メーカーの長期熟成ウイスキーとの差別化を狙った、小規模地ビールメーカーが短期熟成に絞りウイスキー市場に参入することで、美味しいウイスキーが安価で購入でき楽しめる日も近いかもしれません。